家にある初版本が、黄ばんでヤケやシミがひどくなっていました。
古い本を売って新しい文庫本を買ってみたものの、昔と台詞が変わっていたりして少し残念な気持ちに。
最初は電子書籍に苦手意識がありましたが、何冊か買って読んでみると目も慣れてきました。
画面の絵や文字は時間が経っても綺麗なままで、本を箱や本棚から出さなくても簡単に読める。
紙の本はポテトチップスなどお菓子を食べながら読むのを躊躇しますが、スマホやタブレットなら汚れても拭けばOK。
場所を取らず、部屋の収納スペースが空くしこれは結構いいかも♪
まだ読めるうちに自宅にある古い本の自炊にチャレンジすることに。
コロナの自粛期間中に始めたら結構楽しく、ブログもおろそかにするほどはまってしまいました。
金額の高い裁断機など買わずに、なるべく自宅にあるものを使って安上がり&簡単に本を分解しています。
何度か試して良かったと思う方法や使う材料など書いています。
個人的な感想です。参考にされる方は自己責任でお願いします。
目次
本の裁断方法・自炊に用意するもの
本の裁断方法に用意するものは、
本の裁断方法・ばらし方
本を裁断する前に、ばらしていきます。
画像は単行本コミックの漫画です。
まず表紙カバーを外し、表紙を剥がします。
(剥がすコツは、糊の接着部分に近いところを指で持ち、丁寧に上から三分の一程度外したら、下からも剥がしていくと比較的簡単に剥がれます。)
画像は表紙を剥がしたところ。
表紙を剥がしたら、画像のように糊部分をカッターで斜めに削りとります。
少し刃を多めに出して削りました。
刃に糊がつくので、家にあった安いカッターを糊削り専用カッターとして別に用意しています。
画像は割と新しい本で、のり部分がしっかりしています。
古い本だと糊部分が乾燥して?スカスカになっていたりと削りやすく剥がしやすい本が多かったです。
こんな感じで角の糊部分を一列削ったら、7枚つづ剥がしていきます。
7枚つづを1~2回剥がすと剥がしにくくなるので、再度同じように糊部分をカッターで一列削ります。
この作業を繰り返して本をばらします。
慣れるまでは、一回剥がしたら一列カッターで削るをした方が失敗が少ないかなと思います。
ちなみに削るときは、滑らないまな板の上で、片手で本をしっかり押さえ固定しながら削っています。
ほぼ分解終わりの本と削りカスの画像です。
7枚つづ剥がす理由は、私(女性)がカッターで一度に切れる枚数だからです。
男性など力が強い方は、もう少し枚数が多くても良いのかもしれません。
最初に一度に何枚切れるか試してみてください。
ちなみにアイロンを使って糊部分を溶かしてばらす方法もあります。
私も試しましたが、一度に全てを溶かせず本が歪んでしまったり火傷したりと、私の場合はどうも上手くいかず断念しました。
カッターは危なくて怖い、アイロンも苦手、大量の本があるなどの場合は、初期費用は少しかかりますが、自炊をするのに評判の良い、本を入れて電源オンで糊を溶かすことができる「卓上製本機とじ太くん」を買うといいかも。比較的安い&再製本もできて人気です。
本の裁断方法・カッターでの切り方
本の裁断方法で使うカッターは、工作で愛用している、オルファ(OLFA)のハイパーA型198Bを使っています。デザインナイフより握りやすい形で力を入れやすく手が疲れにくいのでお気に入りです。
滑らない定規には、ライオン事務機のカッティング定規(AL-30)30cmのアルミ素材です。
硬いので本と一緒に定規まで切ってしまうことがほぼなく、段差がある安心設計で指を切る心配も少ないとの理由から購入。
定規の裏に滑り止めがついているので、紙が動きにくく切りやすいのでおすすめです。
それと100均で買った、マス目のあるカッターマット。
1ミリと薄いので、大量の本を裁断する方や、今後も自炊する方は倍の厚みのある文房具メーカーやブランドの専用品を買ってもいいかも。
私はカッターマットの下に重量のある滑りにくい「まな板」を置いて使っています。
ライオン事務器 アルミカッティング定規 30cm AL-30(AL-30)
私の場合は表紙カバーは切らずに残して、表紙から切っていきます。
のり部分が残らないよう、マス目に合わせて5ミリくらいのところを切ります。
7枚づつにばらしたページをカッターマットのマス目に合わせてカット。
全てのページがカットできたら裁断終了です。意外と早い時間で切れました。
使用した材料の画像です。
1冊裁断した後はこんな感じにゴミくずが出ます。
綺麗に切るコツは、カッターの刃は惜しまず、少しでも気になったら頻繁に折って新しく取り換える方が、紙が破れたり曲がったりせず綺麗な直線に切れると思いました。
気を付けることは、ページ同士が糊でくっついたままだとスキャナーで取り込むときに巻き込んで破れたりするので、一枚一枚剥がれているか確認するとよいです。
見開きの絵はどうしても中央が多少切れてしまうので、慣れてきた最近ではなるべく切る部分が少ないように2~3ミリくらいでカットして、個別に糊をはがしたり破れた部分はカットしたりと修正しながら剥がしています。この辺はお好みで。
長編漫画など巻数が多い本も、音楽を聴いたりテレビを見ながら剥がしていると結構あっという間です。
最初は全巻一気に剥がして、後で連続して裁断すると効率がいいなと思ったのですが、最近は適当に数巻ずつばらして裁断してスキャナーで取り込んだりと、日によって気分で分けてのんびり自炊しています。
本の裁断方法・失敗したやり方
本を裁断するのに一冊の状態のまま、定規を当ててカッターで切ってみました。
すると、7枚目の真ん中は切れているけど上と下は切れていないなど中途半端。
後で何度も修正が必要になって、かえって面倒なことになってしまいました。
次に失敗したのは、本の間にカッティングシートを入れて、5枚づつ切ってみました。
カッターマットに少し厚み(1ミリ)があるので、その分本がひっぱられ、最後のページで危うく絵まで切ってしまいそうになりました。
また一冊のまま切っていくと、何故か内側内側に刃が入ってしまい絵やコマを切りそうになりました。
こんな理由から、7枚づつ剥がして裁断する方法にしました。
大事な絵やコマも、ぎりぎりまで損なわずに済みました。
最初は本当に出来るか悩みましたが、思い切ってやってみると工作好きの私は思いのほか楽しく、慣れたら簡単に裁断&スキャンできました。良かったら本の自炊試してみてください。
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